親子で学ぶ環境ガイドツアーを行いました。

平成29年8月26日(土)熊本県内の小学生とその保護者を対象に親子参加型の見学ツアー“親子で学ぶ環境ガイドツアー“を開催しました。

これは、平成28年熊本地震で出た災害廃棄物の存在や、それらがどのように処理されているのかを知ってもらうため、「熊本県災害廃棄物二次仮置場」及び「エコアくまもと」を見学し、災害廃棄物処理の一連の流れを見てもらう事を目的として企画しました。

 

JR熊本駅新幹線口にて案内・受付

 

当日の朝は、あいにくの悪天候でしたが44名の親子に参加いただき、2台のバスに分れて出発しました。

出発式では、①号車:野原浩史部会長、②号車:平井健介副部会長がそれぞれ開会挨拶を行い、1つ目の見学先“熊本県災害廃棄物二次仮置場”へ向かいました。

 

開会挨拶:野原浩史部会長

 

この施設は、平成28年熊本地震による多量の災害ゴミの発生を受け、被災した市町村からの要請により、宇土市・御船町・甲佐町・嘉島町・益城町・西原村・南阿蘇村の7市町村の災害ゴミの処理の一部について、熊本県が受託し処理を行っています。

 

 

映像を用いた選別機などの説明

熊本県災害廃棄物処理事業連合体:石坂氏

 

 

バスに乗って構内を見学

熊本県災害廃棄物処理事業連合体:持永氏

 

雨の影響で足元が悪かった為、場内を歩いて見学する事は出来ませんでしたが、熊本県災害廃棄物処理事業連合体様が本見学ツアーの為に施設内の処理機器などを解説する動画を用意して下さり、通常の見学では見る事が出来ない間近で撮られた映像を見る事が出来、参加した子供たちも興味深そうに見入っていました。その後はバスに乗車し、構内の災害廃棄物の状況を見学しました。

熊本県災害廃棄物二次仮置場では、平成28年熊本地震に伴う災害ゴミの受け入れを行っており、大量に発生した災害ゴミの県内処理に係る重要な拠点の1つになっています。

 

 


 

続いて、昼食会場へと場所を移動し、道の駅きくすい“なごみ庵”のお弁当を食べました。なごみ庵は、地元のさいき農場を経営しており、今回のお弁当にはオススメの熊本産の火の本豚を使ったハンバーグも入れていただき大変美味しく頂きました。

また、道の駅内にはオクラやトマトなどの夏野菜も販売されており、参加者は買い物をしたり食後のデザートを堪能していました。

 

道の駅きくすいにて昼食・休憩
特製ハンバーグが入ったお弁当

 

2つ目の見学先は“エコアくまもと”でした。

熊本県公共関与産業廃棄物管理型最終処分場として、全国のモデルとなる安全な施設として取り組まれており、県北の環境教育の拠点として地域に役立つ事を目的に建設された施設です。

 

環境教育指導員:那須氏、荒牧氏による施設説明

 

施設見学用に作成された施設紹介のDVDはクイズ形式になっており、参加した子供たちも楽しそうにクイズに参加していました。

その後は、場内に持ち込まれた廃棄物の埋め立て状況を見学し、水処理棟では埋立地内で使用した水の循環利用について学びました。

また、屋外に設置されたホタル池・ため池・桜桟敷などの自然環境エリアについても学びました。

 

 


見学終了後、本見学ツアーのまとめとして環境学習を行い、㈱東光物産の米田真寿氏と㈱西原商店の西原哲氏が講師を務めました。

前半は、熊本県に甚大な被害をもたらした平成28年熊本地震の被災状況(住宅、社会基盤、文化財など)や災害廃棄物とは何か。また、発災当初のごみステーションや仮置場の状況について説明を行い、仮置場の役割等について学習しました。

 

熊本県内の被災状況を伝える米田氏

 

後半は、3R(リデュース、リユース、リサイクル)について説明し、ゴミを減らす為、限りある資源を守って行く為に重要な循環型社会についてパネルを使って説明しました。

 

循環型社会のしくみを教える西原氏

 

難しい内容もありましたが、既に災害廃棄物や3Rについて学校で学んでいる子供たちや、授業時に配布したプリントにびっしりメモしている子供たちもいて、しっかり理解してくれました。(帰りのバスで答え合わせ…全問正解でした!)

”約束の木”を完成させました!

 

朝早くからの見学ツアーという事もあり、帰りのバスは少し疲れたのか静かになっていました。

バスの中での閉会式では、①号車:野原浩史部会長、②号車:平井健介副部会長がそれぞれ閉会挨拶を行い、到着後解散しました。

 

参加者44名と青年部会員による集合写真

 

 


( 親子で学ぶ環境ガイドツアーに参加された皆様へ )

 

悪天候でお足元の悪い中、ご参加いただき誠にありがとうございました。

 

本見学ツアーでは、平成28年熊本地震で発生した災害廃棄物を中心に学んでいただきましたが、私たちが暮らしている地域では不法投棄などのゴミに関する問題は様々あります。

 

青年部会では、今までの大量消費・大量廃棄型のライフスタイルの見直しや、不法投棄撲滅のためには小学校在校時から3R事業及び廃棄物処理に関する『環境教育』を行うことが重要と考え、熊本県内の小学校で環境出前講座を行って来ました。

本見学ツアーを通じて、環境学習に取り組みたい地域や小学校などがございましたら、是非ご紹介いただければと思います。

 

最後に保護者の皆様、貴重なお休みの中、お子さんと一緒にご参加下さり大変ありがとうございました。

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